夏休み前、最後の定期テスト。
期末テスト。
中間テストがあった人は
期末テストと合わせて1学期の成績が決まり、
中間テストがなく、期末テスト一発勝負の人は
このテストで1学期の成績が決まります。
非常に重要なテストです。
はっきり言い切ります。
1学期のテスト結果は
2学期、3学期に間違いなく影響してきます。
1学期の結果は1年の基準、
もっと言うと「これからの基準」になるので
それが自分の快適領域になります。
「5教科450点」という結果になればそれが快適領域となり、
そこからの点数の変動はなかなか起きづらいです。
最近中学1年生のある女の子に
「5教科450点」を強烈に意識させ、目指させていました。
これは450点が大きな壁であり、超えられるかどうかで
今後維持していけるかどうかが決まってくるから伝えました。
人間は快適領域から出たがらない生き物です。
「このまま」を望むのが人間です。
だから出た結果に対して「このまま」を維持しようするので
なかなか点数を上下させることが難しくなるんです。
でもたった1つだけ。
点数を上下させる方法があります。
「やりすぎ」と思うくらいやる。
快適領域を無視し、自分が考えている以上やるんです。
===
今の自分の基準をぶち上げる
→その基準に慣れる
===
この状態を実現させます。
1学期期末テストはこれを実現させるテストです。
自分の限界に挑んでください。
今回は、
1学期期末テストに向けた勉強を3つご紹介します。
超基本的な内容ですが、いざやってみるとまず続かない、
ほとんどの人がここまでやっていない内容です。
「ここまでやっていない」=快適領域から飛び出す
1学期最後の定期テストです。
やりすぎてください。
いきましょう。
目次
◆【2023年版】1学期期末テスト対策開始です。
1学期期末テストに向けてすべき勉強
①中間テスト分析
「中間テストがあった人だけ」がごやってください。
まずは重要な考え方から。
===
テストは引き継ぐもの
===
テストが終われば
「テスト終わった!」とはしゃぐ人は多いですが、
テストは終わった後がとてつもなく重要です。
なぜなら
「テスト後にどんな振り返りをするか」で
次のテストの結果が決まることがあるからです。
テスト答案の中身をほとんど見ずに放置している人は
次また同じ間違いを繰り返します。
何も意識していないからです。
意識していないのは
テスト後の振り返りができていなかったからです。
人間は同じ間違いを繰り返す生き物です。
冒頭でもお話し「快適領域」が働くからです。
「同じ間違いをする」が快適領域になってしまっているんです。
でもここから飛び出さないと
いつまでも経っても同じ結果を繰り返すことになります。
だから「次のテストの結果が決まることがある」んです。
中間テストは、必ず分析して、
期末テスト対策に繋げてください。
「繋げる」とは
「期末テスト対策の中で実際に取り入れ、1つずつ潰していき極める」
ということです。
たとえば、中間テスト分析をして
「明らかに定着不足による失点が目立った」とします。
振り返ると学校ワークを2周しか回していなくて
「3周目をすべき」という改善点が得られたとします。
こうなれば、3周目を回す計画を作成し、
実際に3周して定着させ、極めるだけです。
これが「テストの引き継ぐもの」の意味です。
テストから
・できなかったこと
・足りなかったこと
・こうした方が良かったと思うこと
を見つけ出してください。
期末テスト対策のスタートはここからです。
期末テスト対策では
「中間テストでできなかったことをできるようにしていく勉強」
をしていってください。
そうすれば自ずと点数が上がる勉強はしていけます。
ではテストの分析方法ですが、
シンプルに次のことをしてください。
===
できなかった問題を見る
→必要な勉強を書き出す
===
できなかった問題ができなかった理由は大きく4つです。
===
①理解不足(どう解くのかわかっていなかった)
②定着不足(回数や練習が足りず、暗記できていなかった)
③準備不足(時間が足りず手がつけられていなかった)
④実力不足(自分の実力では取れる問題でなかった)
===
できなかった問題を1つ1つ見ていき、
①〜④のどれなのかを1つずつ考えていってください。
④はなかなか一筋縄ではいかないので
まずは①〜③を潰していく方法を考えます。
①どうすれば理解できるようになるか?
②どうすれば回数を増やせるか?
③どうすれば時間を確保して対策できるか?
各教科ごとに全て書き出し、分析を完成させます。
やるべきことが決まった時点で
あとは計画的に1つ1つやっていきます。
テストで5教科500点満点を取る人なんてそうそういません。
必ず何かしらの抜けはあります。
抜けに気づくのがテスト分析です。
抜けを埋めてさえいけば、
自ずと点数が上がる勉強はできていけます。
だからテストの結果や答案は重要なんです。
だって答案が全て
次に自分がすべき勉強を教えてくれるから。
===
(質問)どうしたら点数が上がりますか?
(回答)答案分析すれば分かります
===
結果や答案に「みなさんのこれから」は詰まっています。
1学期期末テストに向けてすべき勉強
②教材選定→極める
定期テストはどんな教材から出題されるか?
きちんと認識していますか?
定期テストには「テスト範囲」があるので
その中に入っている教材から基本的には出題されますよね。
なのである意味、
「テスト範囲表」は「定期テストを攻略する表」と言えますが、
意外とテスト範囲表を軽視している人は多いです。
僕の生徒でも
「テスト範囲をきちんと見ていなくて失点した」
という生徒は中にいます。それも優秀な生徒ですらです。
これまで「中間テスト」があった人は
中間テストで使用した教材がそのままテスト範囲に入りますので
同じ教材を使っていけばOKです。
期末テストが初めての定期テストである人は
「どの教材からテストに出題されるのか?」を明確にしておく必要があります。
先生に聞くのが一番手っ取り早いので
もしわからない場合は、先生に聞いてください。
教材選定は意外と抜けがちで盲点なので必ず行ってください。
教材選定ができればここから教材を極めていきます。
ゴールは「極める」です。
「極める」とは
「すべての問題が自力で解けて説明できる状態」
です。
選定した教材を極める。
これが期末テスト当日までに達成すべきことです。
ではどうやって極めていけばいいのか?
具体的なスケジュールは次の通りです。
===
・テスト2週間前までに...既習範囲を1周
・テスト1週間前までに...既習範囲を2周&未習範囲1周
・テストまでに...全テスト範囲を3周→極める
===
定期テストには「3つの期限」があります。
・テスト2週間前
・テスト1週間前
・テストまで
テスト1週間前になれば
ほとんどの中高生は焦り、本気で勉強し始めます。
でもこれまでにほとんど勝負はついています。
「テスト2週間前」です。
多くの場合、テスト範囲は2週間前に発表されますが、
これまでに「どこまで既習範囲を進められているか」が
非常に重要なポイントになります。
テスト対策はテスト2週間前までの仕上がり具合が
ものすごく重要ということです。
みなさんがこだわるべきことは
「テスト2週間前までの仕上がり具合」です。
既習範囲は必ず1周しておいてください。
選定した教材の
・問題を解き切る
・理解、暗記する
・間違いが炙り出せている
この状態を実現させるんです。
1周目は正答率や出来具合は無視でいいです。
目的は
「何ができて何ができないかを炙り出すこと」
だけだからです。
なので
「とりあえず学習したから習ったところを1周した」
くらいの感覚でいいです。
これをテスト2週間前までに完了させます。
完了できれば、次はテスト1週間前までに
徹底的に1周目でできなかった問題のみを潰しにかかります。
ここでできなかった問題を
全て自力でできるように変えてください。
ただし、テスト2週間前の時点で
「未習だったけど新しく学習し、既習になった」
という範囲はあると思いますのでそこも1周しておいてください。
テスト1週間前になるまでのゴールは
「範囲教材の既習問題は全部自力で解ける」という状態です。
ということでここまでをまとめると
===
テスト2週間前までに「できた、できなかったの炙り出し」
→テスト1週間前までに「できなかった問題の全潰し+未習1周」
===
です。
最後はテストまでに1周して極めます。
最後は
「怪しい問題」や「もう一度やっておいた方がいい問題」、
「間違えた問題」に絞って1周してください。
ただし、人によっては
「いや、もう1回全部解いておかないと不安だ」
という人もいると思いますのでそういう人は
全部解いてもらってもOKですが、量と時間は考えたいので
やり方や計画性は重要です。
===
・書くのではなく「問題を見て、答える」を高速で繰り返す
・〇〇の量を〇〇の時間で完了させる
===
全部をもう一回解く場合は、
考えてからやるようにしたいです。
以上の方法で教材を極めていきますが、
「テストまでに3周」はあくまで目安です。
勉強内容によっては
1、2回で極まる場合もありますし、
4、5、6回と回す必要があるものもあると思います。
選定した教材を進めながら回数を変動させる必要があれば
変動させてください。
ただし、やはりゴールとなる目安は重要ですので
僕は「3回で極めてください」とおお伝えしました。
「3回目がラスト、もうできないし、あとがない。
だから3回で極めないといけない。」
この制限回数があるから本気で極めようと動きますので。
僕が受け持つ生徒で「学年トップ」はゴロゴロいますが、
みんなやっている基準が「学校教材3周」です。
また、もしよければ
YouTube再生リスト「成功事例共有回」も見てみてください。
学年トップ、5教科490点越えの
とんでもない結果を出した視聴者の方の動画があります。
彼らの基準となる目安も「3周」です。
根拠となる自信を持ってお伝えできる数字が「3周」なので
ぜひ挑み、問題集を極めてください。
1学期期末テストに向けてすべき勉強
③副教科の戦略立て
最後は、期末テスト必須の勉強、
「副教科の勉強」についてです。
まず副教科の勉強について
お伝えしておかないといけないことが1つだけあります。
副教科は短期決戦。
副教科はそんなダラダラ勉強しません。
短期決戦なので一気に詰め込んで勉強を終了させます。
というか5教科の勉強があるので
副教科に時間を大量に注ぎ込むことはできませんよね。
だから必然的に副教科は短期決戦になるんです。
ではどう勉強していけばいいのか?
短期決戦なので
勉強の仕方を工夫する必要があります。
4つお伝えしていきますのでぜひ実践していってください。
(1)副教科の対策はテスト2週間前から
テスト範囲表は
テスト2週間前から発表されるものですが、
このタイミングで副教科の勉強をスタートさせます。
テスト範囲表もらった=副教科の対策スタート
このイメージです。
もちろんテスト範囲が1週間前に発表の方はスルーしてください。
テスト2週間前から対策をスタートさせればいいです。
スケジュールとしては
・テスト2週間前〜1週間前までに...徹底的に暗記する
・テスト1週間前〜テストまで...暗記の抜けを完全に潰す
でいきます。
14日の短期決戦なので
「7日で一通り暗記→7日で完全暗記」というイメージです。
次に勉強法です。
(2)授業中に覚え切る
副教科はなるべく授業に宙に覚え切るようにしてください。
もちろん実技があれば難しいですが、
座学の授業で解説、説明中心の授業時はチャンスです。
教科書の太字や強調されたポイント、
覚えるべき暗記事項はバンバン覚えていってください。
副教科で高得点を取る生徒をこれまでたくさん見てきましたが、
かなりの生徒がノートに重要事項をまとめて赤シートで暗記しています。
授業中にこれをやれば暗記もできるし、
あとで赤シートでテストをしながら暗記もできるの一石二鳥です。
とにかく時間がないので
「授業中=副教科の勉強時間」と考えるようにしましょう。
だからこそ、なるべく授業中に覚えたり、
ノートを作ったりすることで副教科の勉強は超効率化します。
(3)スキマ時間の活用
「机について勉強する」と言う時間をなるべくカットします。
その時間は5教科に費やしてください。
何かの待ち時間、通学時間、
ちょっと空いた時間、休み時間などの
スキマ時間を使って副教科の勉強をします。
「スキマ時間をかき集めると1日何時間になるのか?」
を探ってみてもいいですね。
仮に「自分には1日30分スキマ時間があること」が分かったとします。
1日30分副教科の勉強に費やせば
「1日30分×14日=420分(7時間)」
あります。
スキマ7時間で副教科の勉強を完成させる。
可能じゃないですか?
スキマ時間は積み上げることで効果が倍増していきます。
「このスキマ時間を使う!」と決めて
なるべく労力をかけずに副教科の勉強をしていきたいです。
(4)「覚える→テストする」を高速回転させる
最後に具体的な勉強の仕方です。
シンプルに覚える時間をとって、テストすることを
高速で回してください。
「1ページを10分で暗記する」のように決めて
タイマーをかけて全力で覚えます。
覚えれば
即問題を解く感じで紙や手で答えを隠したり、
問題を解いてテストします。
間違えた問題には印をしておきます。
これを繰り返し、テスト範囲全体が完了すれば
印のみを覚える時間をとって、またテストします。
印を全て暗記できれば終了です。
テストまで余裕があればまた全体をテストして、
抜けを完全に潰し、完全暗記してテスト対策は終了です。
14日の短期決戦であることを強烈に意識しながら
高速で暗記していってください。
以上が定期テストまでの勉強でした。
人それぞれ残りの期間にバラツキはあると思いますが、
残りの時間で「今の自分の状況」と「これからのスケジュール」を
意識して勉強していってください。
1学期最後のテストです。
最高の結果で締めくくり、
気持ちよく夏休みに入りましょう。
とんでもない結果出してきてください。
これからもこのチャンネルでは
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