「なかなか子供が勉強してくれなくて...」
「親はどこまで声かけしたらいいですか？」
「親と子供の接し方について教えてください」
日々生徒のお父様やお母様と関わる中で
こういうご相談は本当に多いです。
子供への声かけや子供との接し方。
現状これに悩んでいるご家庭は多いかもしれません。
今回は、このお悩みにズバッと回答し、
「どういう家庭がまずいのか？」
「お子様が勉強嫌いになりやすいのか？
勉強が苦手になりやすいのか？」
にメスを入れる回です。
僕は現在100名近くの生徒、保護者様と
毎日オンラインで関わらせていただいています。
その中でたくさんご相談やご質問をいただきますので
僕が毎回お伝えしている内容、
「こうすれば親子関係がうまくいく」というものを
ガンガンお伝えしていきます。
親子関係の改善が
成績、偏差値UPにつながることなんて本当によくあります。
逆にどれだけお子様が勉強を頑張っていても
親子関係がまずいせいで
学力向上の妨げになっていることも全然あります。
いつもは中高生に喝を入れたり、厳しいことを言っていますが、
今回は親御様に喝を入れたり、厳しいことを言っていきます。
全ては
親子関係を良くし、
お子様の勉強人生を変えるため
です。
そして・・・
お父様、お母様の人生を変えるため
です。
最高の家庭を実現させたい方は
ぜひ最後までついてきてください。
いきましょう。
＝＝＝
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では中身に入ります。
目次
◆【子育て】勉強が苦手になりやすい家庭の特徴２選
勉強が苦手になりやすい家庭の特徴２選
①できていないことに注目する
いきなりですが、
グサっと刺さることを言います。
ちょっと心臓痛いかもしれませんが、
心して聞いてください。
ではいきます。
みなさんはお子様に
「完璧」を求めていませんか？
お子様と接する際に
本当にやってしまいがちなのが「完璧を求める」ことです。
長年接していれば
お子様の「できていないこと」が見えてきます。
そして、「できていること」ではなく、
「できていないこと」にフォーカスし、
そこを徹底的に指摘するようになります。
ここで質問です。
「できていないこと」を指摘され続けた子供は
どうなると思いますか？
・自己肯定感が下がる
・自信がなくなってくる
・メンタルが疲弊する
・やる気の波が激しくなる
こういう状態になってしまいます。
全ての元凶は
「お子様に完璧を求めたから」。
いいですか？
良く聞いてください。
完璧な人間などどこにもいません。
人は「完璧」に近づくことはできても
絶対に「完璧」にはなれません。
でも親は子供に完璧を求めます。
できたことではなく、
できなかったことをにフォーカスし、
そこを徹底的に攻めます。
子供は疲れます。
勉強したくなくなります。
そして、親はこう言います。
「どうしたら子供が勉強してくれるようになりますか？」
子供はこう言います。
「どうしたらやる気を上げて勉強できますか？」
こうして「勉強に身が入らない家庭」が誕生します。
「完璧」を求めたから。
「完璧」を追求し過ぎたから。
実はみなさんは気づいているはずです。
「子供が完璧になることなどないことに」。
なぜなら、みなさん自身が完璧ではないからです。
＝＝＝
自分が完璧でないのに子供に完璧を求める
＝＝＝
これはいかがなものでしょうか？
この世に完璧な人間など１人もいません。
人には「できること」もあれば「できないこと」もあります。
これをまずは受け入れ、接していくことが
お子様との正しい接し方ではありませんか？
できないことではなく、
できていることも認めてあげてください。
お子様が「できていること」は何でしょうか？
10個あげてみてください。
あげられますでしょうか？
この時、つい「できていないこと」を考えてしまいがちです。
「できていること」にフォーカスしてください。
「○○ができるようになったね！」
「すごい！〇〇できてるやん！」
「頑張って〇〇したんだね！」
「〇〇」を入れた
声かけができていますか？
子供が勉強が苦手になるのは
できていないことを指摘され続けたからです。
できていないことを言われ続けると
そりゃ誰だって苦手意識を感じます。
なぜなら
苦手とは「できていないことの集合体」だからです。
＝＝＝
声かけや接し方が苦手を生み出していることもある
＝＝＝
このことを忘れないでください。
以上から「ではどうすればいいのか？」
「完璧」ではなく、「完了」を目指す。
（１）今、何を完了させるか？
（２）いつまでに完了させるのか？
（３）結果できたか？
この３点を追いかけるだけです。
たとえば、10個中7個できたら
7個できたことを認め、褒めてあげてください。
「7個もできたね！」と。
10個中2個しかできていなくても
「2個もできたね！」と認め、褒めてあげてください。
こうなると子供は
「できたこと」に「やりがい」を見出します。
そして、もっとやるようになります。
こうしてやる気に火がついてきて、自らやるようになります。
「できたこと」を認めてもらったから。
「できたこと」を褒めてもらったから。
「長所伸展」という言葉をご存知でしょうか？
これは「長所を伸ばすこと」にフォーカスした言葉です。
子供は、認め、褒められたことを
「もっと認められたい、褒められたい」と感じやすいです。
なぜなら、どうしても承認欲求を満たしたいからです。
「できたこと」「できていること」に注目した
長所伸展を意識した接し方や声掛けをすることで
承認欲求が満たされ、「よし！もっとやろう！」となるんです。
お子様をよく観察しください。
お子様はお子様なりに精一杯頑張っていますし、
一生懸命生きています。
「できていないこと」に注目し、
僕に意見したいお気持ちは痛いほどわかります。
でもそこをグッと堪え、
「できていること」を死に物狂いで観察し探してください。
そこを徹底的に認めてあげる、褒めてあげる。
「完了を目指す」とはそういうことです。
それでも
「できていないことに注目してしまう、
気になって仕方がない、イライラしてしまう」
こういうご家庭は100%いらっしゃると思います。
これを解決するのが２つ目です。
勉強が苦手になりやすい家庭の特徴２選
②親が子供の話を聞いていない
お子様と関わる上で100%していくもの。
「会話」。
お互い生きていく中で
「会話」は切っても切り離せません。
毎日のように飛び交うのが会話です。
さて、この会話。
お子様の人生を変えるほど重要です。
「何をオーバーなことを言っているんだ」
と思われるかもしれませんが、オーバーでも何でもありません。
至ってふつう、大真面目です。
断言します。
会話次第でお子様の人生はひっくり返ります。
その証拠をお話しします。
「ヒラ先生のおかげで人生変わりました」
こういったコメントを
生徒、保護者、視聴者の方々から
これまで何１００、何１０００件といただいてきました。
僕は現在オンラインでしか発信や授業をしていません。
対面で誰かと接することは皆無です。
当然この中では文面でのやり取り、
オンライン上でのやり取りしかできません。
会話が命です。
なので僕は
「接する方達の人生を会話によって変えてきた」
と言えます。
もちろん今しているような発信だと会話しないので
「話し方」で人生変えてきました。
だからこそはっきり言えます。
「会話や話し方で人生変わる」と。
僕自身がそうしてきたんだから。
どんな会話をしているか？
どんな話し方をしているか？
これからはここに注目してください。
もっと具体的にします。
そのために
またグサッとくるような質問いきます。
心して聞いてください。
ではいきます。
お父様、お母様、
話しすぎてませんか？
すみません、はっきり言いますね。
お父様、お母様、話しすぎてます。
本当にめちゃくちゃ話してます。
「あれしなさい、これしなさい」と。
これは１つ目の中でお伝えした
「完璧を求める」ともつながりますが、
完璧を求めるがあまり子供に対して
めちゃくちゃ言葉を浴びせて話します。
それでは親子関係は絶対に改善しません。
絶対にです。
ではどうすればいいのか？
次の
「会話における１番重要なこと」
を守った会話をしてください。
子供の話を本気で聞く。
みなさんは
子供の話を本気で聞いていますか？
きちんと目を見て話を聞いていますか？
何を伝えようとしているかを
真剣に捉えにいっていますか？
お子様が何を考えているのかを
聞こうとしていますか？
お子様の考えを汲み取ろうと
思って話を聞いてあげられていますか？
いいですか？
良く聞いてください。
お子様はみなさんに話を聞いてほしいです。
なぜなら、
みなさんに認めてほしいから。
褒めてほしいから。
それにもかかわらず
みなさんがが話し過ぎているせいで
お子様は話せません。
話したいことがあるのに話せないんです。
こうなると
話さなくなります。話せなくもなります。
「話さない、話せない」と
頭でものを考える力が養えません。
そして、「思考できない人間」になってしまいます。
思考できないと当然、勉強できないので
勉強が苦手になりやすくなります。
会話とは
思考力を使うトレーニングであり、
お互いの気持ちを伝え合う本当に重要な行為です。
以前こういう子がいました。
授業でたくさん話してくれるのに家で全然話さない子。
お母様とのやりとりで気付いた時は
お母様自身がめちゃくちゃ驚いていました。
「うちの子、そんな話すんですか。。。」と。
子供の話を聞いていれば子供は話します。
子供の話を聞いていない、自分が話し過ぎていれば
子供は話さない、話せない。
このシンプルな法則です。
もっと会話比率を意識してください。
会話比率とは
「自分が何割話して、子供が何割話しているかの比率」
です。
会話比率が
「親：子＝１０：０、９：１、８：２、７：３」
のような親の方が明らかに多い場合は要注意です。
真逆にしてください。
つまり、
親：子＝３：７、２：８、１：９、０：１０
です。
「１：９」「０：１０」は、さすがに全然話していないので
「２：８」「３：７」くらいの比率でOKです。
最終ゴールは
会話比率「親：子＝５：５」です。
「お互いが満遍なく話している」が最終ゴールですが、
初めのうちは「子供の方がたくさん話している」で十分です。
そのためにすることはたった１つ。
質問力を鍛える。
子供との会話比率を上げたいのなら
シンプルに質問を増やせばいいです。
その時に使える質問が３つあります。
＝＝＝
（１）どうやった？
（２）ではどうする？
（３）んでんで？
＝＝＝
「学校どうやった？塾どうやった？」
「ではこれからどうする？」
「んでんで？どうなったん？」
このような使い方です。
「どうやった？」と聞くと
子供は「感想」や「過程」を話しますので
話す量は必然的に多くなります。
「ではどうする？」と聞くと
子供はこれからについて考える
思考できる人間になります。
またこの質問は
「できなかった」ときにも使えます。
できなかった時に
こちらから「やりなさい」ではなく、
「ではどうする？」と聞けばいいからです。
「指摘」ではなく「質問」してください。
「んでんで？」と聞くと
子供はその続きを興味津々に聞いてくれているので
「もっと話そう」となり、実際たくさん話してくれます。
これからのみなさんの修行は
話したい気持ちをグッと堪えることです。
そして
（１）どうやった？
（２）ではどうする？
（３）んでんで？
で質問し、本気でお子様の話を聞くことです。
本気で話を聞いていれば
お子様の考えや気持ちがわかります。
そして、本当の会話が実現できます。
人は話を聞いてくれる人を信頼します。
話を聞くから話を聞いてもらえるんです。
なぜなら、
話を聞いてくれない人の話なんて
まず聞こうと思わないからです。
親は子供の話を聞く存在であるべきです。
お子様は何を考え、何を目指しているか？
答えられますか？
きちんと会話していれば
この質問の答えがわかります。
もしわからなければ、これから時間をかけて
じっくり会話しながら見つけていきましょう。
チャンスは毎日あります。
では最後に。
最も重要なことをお伝えして終わります。
これは僕が
「親子関係の本質」だと思っている内容です。
ぜひ最後、お聞きいただければと思います。
ではいきます。
＝＝＝
子供を信じる
＝＝＝
お子様はみなさんに信じてほしいです。
信じられたいんです。
無条件でお子様を信じてあげてください。
「大丈夫、大丈夫」
「きっとできるよ」
「信じているから」
信じてあげてください。
できないことがあっても信じてあげてください。
「絶対できる」と。
できなければ「できる改善」を考えるだけです。
できない理由ではなく、できる改善を考えてください。
根底に「子供を信じる」があれば
できないことも必ずできます。
僕の父親は常に言っていました。
「ああ、大丈夫、大丈夫！
〇〇（僕の名前）ならできる、できる！」
天井なしのポジティブな性格ということもありますが、
心から僕を信じ、「できる」と言い続けてくれていました。
たとえできそうにないことがあっても
「できない」なんて言ったことがありません。
ずっと無条件で信じ続けていてくれていたので
僕は色んなことに挑戦でき、行動できる人間になれました。
父親には本当に感謝しています。
お子様を心から信じてあげてください。
「信じている」と言ってあげてください。
お子様の心が楽になり、
行動できる人間になれます。
「子供は親の背中を見て育つ」という言葉がありますが、
この本当の意味は
「子供は自分を信じてくれた親の背中を見て育つ」
だと僕は思っています。
みなさんは
お子様を信じる世界一の存在であってください。
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