
「問題集が分厚すぎて、どうやって終わらせればいいかわからない」
「問題集をしているけどいつも途中で挫折してしまう」
「講義系参考書ってどうやって完璧にすればいいの?」
この疑問や不安をズバッとこの後解決していきます。
ふだん学校や塾にいると、まず教えられないのと
たとえ教えられたとしても、
「結局、やり抜けない」というのが現実です。
そうならないように
「永久保存版」として分厚い講義系参考書の使い方を全解説し、
みなさんには今後一生、分厚い講義系参考書の使い方への迷いを
キレイさっぱりなくしてもらいます。
大丈夫です。
きちんとした使い方を習得しさえすれば
分厚い問題集だろうがなんだろうが完璧にできます。
分厚い問題集を極めることで得られる最も大きな最強リターンは
「極めればどんな問題集でも極められるスキル」です。
「これ極められたら、他の問題集なんて余裕」
この自信とスキルが手に入ります。
間違いなく一生モノです。
この「一生スキル」を今から習得していきましょう。
また、今回は
「500ページ以上ある講義系参考書を
1日40分、たった2ヶ月半で1周できる方法」
も公開します。
「ほんまかいな」と思うかもしれませんが、最後まで見れば
「確かにそれならいけるわ」と思っていただける内容にしています。
なお今回は、受験研究者様から特別に許可をいただき
『自由自在』を使って実際に中身を見ながら解説していきます。
※受験研究者様ありがとうございます。
問題集の中で、やり抜く難易度が最も高い
分厚い講義系参考書を一体どうやって攻略するのか?
今から一緒に学んでいきましょう。
目次
◆【大公開】分厚い講義系参考書の使い方を全解説します。
まず、講義系参考書で最も重要な【大前提】からお話しします。
この大前提は、
講義系参考書をやり抜けるかやり抜けないかの
大きな分かれ目になるほど重要ですので、
必ず覚えておいてください。
ではいきます。
◆大前提
【大前提】
まじめにじっくりやろうとしない
あえて抽象的な表現を使っていますが、これは本当に重要です。
なぜなら、講義系参考書をまじめにじっくりやろうとすると、
平気で半年とか下手をすれば1年ぐらいかかってしまうからです。
例えば、こちらの『自由自在』。

「ページ数」を見てみると、
・国語...591ページ
・数学...559ページ
・英語...607ページ
・理科...655ページ
・社会...655ページ
とすべて500ページを超えます。
これをまじめになって、
「1日1冊5ページずつやる」とかすると
全部で2500ページ以上あるので、終わるまでに500日以上、
1年4ヶ月以上かかってしまいます。
もちろん、これは1周してこの日数なので、
周回するなら、この倍以上かかってきます。
まず多くの人が挫折するでしょう。
講義系参考書は全てが網羅されているのと
めちゃくちゃわかりやすい問題集なので、
問題集の中である意味一番良い問題集であり、最強の問題集ですが、
まじめにやろうとすると、まず100%挫折すると思ってください。
だからこそ
まじめにじっくりやろうとしない
が大前提の考え方になります。
では具体的にどうやっていけばいいのかをお伝えします。
まず、今からご紹介する2つの方法を使ってください。
①全部しない
「一言一句全部やる」みたいな事は絶対にしないでください。
講義系参考書には
「そこはしなくても良い」
「そこは読む必要はない」
というページが数多く存在します。
例を挙げます。
・目次
・章末問題や総合問題
・コラム
・まとめページ
・細かな暗記事項
・年表や資料、データ
・索引
こういった内容は一旦カットでいいです。
というのもここまで手を広げすぎると
本当に重要な核となる内容が完璧にできないからです。
重要なのは「本編」だけなので、まずは本編のみを完璧にし、
「本編が完璧になり次第、細かなところを網羅していく」でOKです。
これでページを削減していきましょう。
②なるべく書かない
「読む」と「書く」ではスピードがまったく異なります。
数値化すると、一般的には
「読む」...約400文字〜600文字/分
「書く」...約50文字〜80文字/分
です。
400文字÷50文字=8倍です。
「読む」のと「書く」のとでは、約8倍もの差になってきます。
つまり、書いてばかりいると、とんでもない時間がかかるので、
問題集がなかなか進まず、途中で挫折します。
逆に「なるべく書かない」で勉強すれば
8倍のスピードと生産性で問題集が進んでいくということになります。
もちろん問題を解かないといけない場面や線をひいたり、
自分で書き込みをしながら理解していく人も全然いると思いますので、
その場合は、それでも全然オッケーです。
ただ、必要以上に線を引っ張ったり書き込んだりすれば、
スピードが落ちてしまうので注意しましょう。
イメージ的には
・基本的には読みながら参考書を進めていく
・たまに手を動かして書き込む
・問題を解くときは、基本的に口頭でいく
が問題集を爆速で進めていく方法ですね。
以上「【大前提】まじめにじっくりやろうとしない」でした。
①全部しない
②なるべく書かない
これら2つだけでも、
分厚い講義系参考書はかなり進めやすくなります。
では、次に具体的な進め方に入っていきます。
◆具体的な進め方
まず分厚い講義系参考書には次の2タイプがあります。
①解説パターン
②問題演習パターン
それぞれ詳しく見ていきます。
①解説パターン
解説パターンとは、
用語解説や、その単元の学習内容が解説されたページのことです。




こんな感じのページです。
ガッツリ説明があるページですね。
こういった解説パターンのページを
どうやって攻略していけばいいのかをお話しします。
やることは、2ステップだけです。
(1)頭に入る読み方をする
↓
(2)すぐに問題を解く
こういった説明ページをダラダラ読んでいても、
まず頭に入らないのと、どんどん眠くなってきます。
なので、「強制的に頭に入れていく読み方」をしなければいけません。
具体的には
・ブツブツ言いながら読む
・ツッコミながら読む
・音読しながら読む
といったように、発声しながら読んでいきます。
もちろん「黙読」でも頭に入るのであればそれでもいいですが、
やはりどうしても眠くなってしまったり、頭に入らないので
声に出し、五感を刺激しながら読んでいくといいです。
ただ、「字面を追って音読するだけ」では頭に入らないので
「これはこうだからこう」と理由と結果を結びつけて読んだり、
「ここ大事やな」とポイントを押さえながら読んだり、
指差し確認やペンで擦りながら読むと良いです。
とにかく「頭に入れよう」という意識で読んでいってください。
この後2ステップ目に「すぐに問題を解く」が待っています。
「問題を解く前提」で頭に入れていく読み方をしていけば
ふつうに読むよりも、数倍頭に入ります。
また大前提でお話しした通り、
「なるべく書かない」方法で進めていくようにお伝えしましたが、
どうしても頭に入りにくい場合は
・自分の言葉を書き加える
・印や線、記号、略語などを書き足す
・白紙に自分の言葉でまとめていく
といったように、書いていく方法もありです。
ただ、あまりやりすぎると参考書が進まなくなってしまうので
「要所要所でチョコチョコ差し込む、必要な場合にのみ書く」
でOKです。
ひと通り
「(1)頭に入る読み方をする」ができれば
次は「(2)すぐに問題を解く」です。
ものすごく重要です。
なぜなら、
「本当に頭に入っているかどうか」を確認するためには
問題を解かないとわからないからです。
どれだけ「頭に入る読み方」をしたとしても、
実際に問題を解かないことには頭への入り具合が分かりません。
この2ステップ目「すぐに問題を解く」は
すっ飛ばしがちですが、必ずやってください。
問題の解き方は、次の5つのどれかを使ってください。
【1】すでにある練習問題を解く
【2】赤シートを使って問題を解く
【3】キーワードだけを見て説明する
【4】ChatGPTに問題を作ってもらう
【5】もう1冊問題集を用意する
順番に行きます。
【1】すでにある練習問題を解く

このページのように、
解説ページを読んだ後に(例題)として
問題がついているときに使う方法です。
この場合は、シンプルに問題を解けばOKです。
こういった練習問題は徹底活用したいです。
【2】赤シートを使って問題を解く

用語が複数ある場合は、
太字や赤字に緑のチェックペンを引いて

このような状態にし、

赤シートをかぶせて消し、これを問題にする方法です。
少し透けて見える場合は、
緑のチェックペンを濃く塗ると良いですね。
【3】キーワードだけを見て説明する

このページだと「副詞」がテーマになっているので
副詞を覚える必要があります。
その場合

こんな感じで、白紙で説明を隠すといいです。
これで「副詞とは何か?」という問題になり、問題作成できます。
「隠すだけ」で問題作成できますね。
あるいは

こんな感じで、
白紙にキーワードだけを書いておき、
「そのキーワードを見て説明する」でもいいですね。
やりやすい方法でやってみてください。
数学であれば、

要点がまとまったページを読んだ後に

こうやって隠すことで
「2人が池の周りを進む問題はどうやって解けばいいか?」
と問題が作成できます。
解法やポイントを暗記する→隠して説明し、問題を解く
この流れです。
あとは、その解き方で例題を解いて練習するといいですね。
他にも

こちらの例題にように

問題だけ見えるようにして解説部分を全て隠すことで
・要点のコツを説明する
・解き方を説明する
といったキーワード説明ができます。
そこまで難しい問題でなければ
「解き方の説明をして、合っていれば次の問題に進む方法」
で参考書が爆速で進みます。
【4】ChatGPTに問題を作ってもらう

「なんか問題が作りにくいな」
「あまり問題がない」
という時に、そのページを写真に撮り

ChatGPTにこのように質問します。
そうすると


こうやって10問問題を作ってくれます。
ChatGPTをうまく使うことで、
一瞬で写真に関する問題を作ってくれます。
もちろん答えも作ってくれますので、よければ使ってみてください。
【5】もう1冊問題集を用意する
2冊同時体制で進めていく方法です。
「練習問題はあるけど、そこまで量が多くない」
という場合に使える方法です。

例えば、このように『自由自在』には
他にも『自由自在問題集』という問題集があります。

このように『自由自在』で「漢文・漢詩」を学習した後に

『自由自在問題集』の「漢文・漢詩」のページで
問題演習をするイメージです。
もちろん、参考書の進み具合が遅くなりますが、
「初見問題に多く対応したい」
「練習問題をガッツリ解きたい」
「弱点単元だからより厚く対策したい」
という場合にオススメです。
以上が「①解説パターン」の進め方です。
②問題演習パターン
次に「問題演習パターン」です。
問題演習パターンとは
「例題」のような問題がまずあり、解説があって
その下に類題や練習問題がついているパターンです。

こんな感じです。
このパターンのやり方について
実際にこの写真を例に説明していきます。
流れは、次の通りです。
(1)問題を読む
(2)解き方のコツやポイントを理解暗記する
(3)解説を読んで理解暗記する
(4)類題や練習問題を解く
基本的に「ページの上から下に読んでいく」でオッケーです。
順番にいきます。
(1)問題を読む
学びはじめで、何も入っていない状態なので
軽く読み流す程度でオッケーです。
「ふ〜ん、こういう問題なんだ」で問題なしです。
サラッと読んで次です。
(2)解き方のコツやポイントを理解暗記する
一番重要です。じっくり読み込んでください。
まずは、書いている内容を全て理解して
「分かった」という状態にしてください。
理解できればその内容を暗記して、
「覚えた」という状態にしてください。
この2ステップ目のゴールは
「解き方のコツやポイントが分かった、覚えた」です。
理解暗記していない状態だと
次の「解説」がわからなくなるのと、
実際に自分で練習問題を解くときに使えないからです。
必ず吸収してください。
(3)解説を読んで理解暗記する
理解暗記したことを
どう具体的に活用するのかを解説を読んで理解暗記していきます。
ここでは、必ず
「どうやって使っているのか?」を学んでください。
2ステップ目では、武器を持ちました。
3ステップ目では、武器の使い方を学ぶ段階です。
要は「問題の解き方」ですね。
じっくり読んで理解しましょう。
(4)類題や練習問題を解く
最後は実際に武器を使います。
問題を解いてください。
ただし、どうしても書かないといけない問題以外は
口頭で済ませて効率化しましょう。
写真だと
「項や係数を言う」
「何次式かを答える」
「まとめて簡単にする」
なので、そこまで書く必要はありません。
書かずにサクッと問題を読んで、
口頭で解き、解答解説を確認して終わりです。
先程もお伝えしましたが、
「読む」のと「書く」のとでは、読む方が8倍効率的です。
なので「基本的に読む」スタイルで参考書を進めていきましょう。
薄い問題集であれば書いてもいいですが、
分厚い講義系参考書では
「なるべく書かないこと」は本当に重要です。
これで進み具合が全く変わってきます。
以上の4ステップ
(1)問題を読む
(2)解き方のコツやポイントを理解暗記する
(3)解説を読んで理解暗記する
(4)類題や練習問題を解く
で「問題演習パターン」のページを進めていきましょう。
「問題演習パターン」は、「武器」で例えると
武器を知る
↓
武器を持つ
↓
武器の使い方を覚える
↓
武器を使う
の流れです。
今、自分はどの段階にいるのかを確認しつつ、
武器を適切に使えるように問題演習ページを進めていってください。
以上が
①解説パターン
②問題演習パターン
でした。
どんな分厚い講義系参考書でも、
これら2パターンのどちらかに当てはまります。
ここまでお伝えしてきたやり方で進めていきましょう。
最後に分厚い講義系参考書を進めていく上で、
絶対に欠かせない「計画」の話をして終わります。
◆計画について
ここまでお伝えしてきた方法を使ってやると、
問題集は間違いなく効率的に進みます。
さらに効率的に進めていくためには
「参考書計画」を作っておく必要があります。
参考書計画とは
「いつまでにどれくらい進めるのか」の具体的な進め方です。
これを具体的に数値化して確定させます。
と言っても、まだ何もやっていない状態なので、
全くわからないと思います。
そこでまず初めに次のことをしてください。
これまでのやり方を使って
1時間参考書を進める。
例えば

こちらの参考書を初めからスタートするとします。

こんな感じ。
18ページからスタートして、
1時間みっちりやってください。
これまでのやり方を使って1時間やったところ、
26ページまで進めることができたとします。
1時間でp.18〜p.26まで完了です。
「時速9ページ」です。
これを分速に直すと
9ページ÷60分=0.15ページとなり、
「分速0.15ページ」です。
この「分速」にまで落とし込んでください。
そうすることで、計画がめちゃくちゃ立てやすくなります。
例えば、「1日40分国語の参考書が進められる」となれば、
「分速0.15ページ×40分=6ページ」です。
国語の自由自在は
591ページありますが、本編のみにすると、
500ページくらいになります。
なので毎日40分すると
500ページ÷6ページ=83日(約3ヶ月)
で参考書が終わる計算になります。
もちろん
・土日にもっと時間を増やす
・途中から慣れてくるので、スピードが上がってくる
ことを考慮すると、
もしかしたら2ヶ月半くらいで終わるかもしれません。
これってめちゃくちゃすごくないですか?
なぜなら、
「中学3年間の内容&分厚い講義系参考書」なのにもかかわらず、
1日40分、たった2ヶ月半で1周できるからです。
はじめは多少面倒ですが、
こうやってガチガチに数値化して計画立てしさえすれば、
みなさんが考えている以上に、
意外なほど早く分厚い講義系参考書が1周できます。
これがまず初めに参考書計画を作っておくことのメリットです。
「分厚い講義系参考書」なんて言われれば、毛嫌いする人や
「これいつ終わるんだ?」と思う人がほとんどだと思います。
ただ、実際はそうでもないんです。
マインドを変えてください。
確かに分厚いです。
いつ終わるのかどうかもわかりません。
ですが、ここまでご紹介してきた
「正しいやり方・進め方」と
「数値化された計画」があれば
分厚い講義系参考書は思った以上に早く終わります。
ぜひそんな体験をしてきてください。
勉強に革命が起こることを保証しておきます。
以上です。
冒頭でもお伝えしましたが、
分厚い講義系参考書を極めるスキルさえ身に付ければ
他のどんな問題集も極めていけます。
もちろん簡単なことではありませんが、
「たった数ヶ月で全範囲が網羅できる」のであれば、
勉強においてこれほど良いことはありません。
実際に今回ご紹介したような
・問題集を進めている人
・これから進めていこうとしている人
はこの動画を何度も見てください。
はじめは「やり方通りにやること」がとても大切です。
情報量が多いですので、何度も動画を見返し、
やり方通り、手順通りに進めていってもらえたらと思います。
それではこれから分厚い講義系参考書を極めていきましょう。
今日も勉強行ってらっしゃい。
これからもこのチャンネルでは
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