次のような現状を抱える親御様はおられますか?
「子どもが言ったことを聞かない」
「何回言ってもできるようにならない」
「そもそも話をあまり聞いていない」
日々ご家庭で一緒に過ごしていれば
こういったことはよくあるものです。
・話を聞かない
・聞いてもいても左から右に流れる
・言ったこととやっていることが矛盾している
こんなときどうすればいいのか?
どんな声かけや接し方をすればいいのか?
ズバッと今回ご紹介する
「たった1つ」で解決します。
そのために必要なことは
自己中心的な子どもに育つ親の「たった1つの特徴」
を知ることです。
そもそも話を聞かなかったり、言ったことをやらないのには
「きちんとした理由」があります。
これはものすごく重要なので
このあとじっくりお話ししていきます。
「きちんとした理由」がわからず、
何していいかわからない状況になっているご家庭は本当に多いです。
よく生徒の親御様から今お伝えしたような相談を受けますが、
ほとんどのご家庭が今回ご紹介する「たった1つの特徴」
に当てはまっています。
・話しても聞かない現状
・言ったことをやらない現状
・自分がしたいことを優先する現状
このような現状になっており、
現状打破したい親御様は最後までご覧ください。
これから現状を変えないと
この先もずっと同じ現状が続くかもしれません。
今回の投稿で現状を変えてください。
中身に入ります。
目次
◆【保護者様向け】自己中心的な子どもに育つ親の「たった1つの特徴」
結論からいきます。
今回の結論
自己中心的な子どもに育つ親の「たった1つの特徴」
とは何か。
それは・・・
伝達トラブル
です。
なぜ
・子どもが言ったことを聞かないのか?
・何回言ってもできるようにならないのか?
・そもそも話をあまり聞いていないのか?
この原因が「伝達トラブル」です。
字の如く、伝達する段階でトラブルが発生しています。
次の図をよく見てください。
伝える → 伝わる
↑
トラブル
「伝える」から「伝わる」の間で「トラブル」が発生しています。
このトラブルが原因となって、
子どもが話を聞かなかったり、言ってもやらない現象が起こります。
これはすべてに通じることですが、
何か「結果」が出ればそこには必ず「原因」があります。
伝える → 聞いていない
伝える → 言ってもやらない
こういう「結果」になったのであれば
「原因が何か」を特定しないといけません。
つまり、今回の話と繋げるのであれば、
伝える → 聞いていない
伝える → 言ってもやらない
↑
トラブル
というように、間で必ずトラブルが発生し、
このトラブルが「原因」で
「聞いていない」「言ってもやらない」という
「結果」になるということです。
これが伝達トラブルです。
「伝える」ということは
そこに必ず「相手」が存在します。
自分→相手
という「送信者」と「受信者」がいて初めて成立するのが
「伝える」ということです。
伝達トラブルは
「この送受信がうまくいっていない」現状です。
これはどちらか、あるいは両方に問題があります。
つまり、
・送信者に問題がある
・受信者に問題がある
・送信者と受信者に問題がある
今回であれば、「伝える」のは「親」なので
親が送信者、子どもが受信者です。
(1)親(送信者)に問題がある
(2)子ども(受信者)に問題がある
(3)親(送信者)と子ども(受信者)に問題がある
3つのパターンが考えられますが、
今回は
(1)親(送信者)に問題がある
に絞ります。
なぜなら、意外なほど送信者である「親」が
・そもそも正しく伝達できていないから
、伝達の仕方を間違っているから
です。
伝達は「ただ伝えればいい」というものではありません。
「伝える」と「伝わる」は全く違います。
「伝えました」で終わりではありません。
伝わって初めて「伝える」が実現できます。
「伝わる」ために「伝える」んですよね。
伝えるすべての目的は「伝わる」です。
伝える着地点は「伝わる」です。
伝わっていないと意味がない。
こうお考えください。
では「伝わる」とはどういう状態なのか?
シンプルに次の状態です。
行動が変わる。
本当に伝わったのだろうか?
これを確認するためには
「行動が変わったかどうか?」を確認すればいいです。
・行動が変わっていなければ伝わっていない
・行動が変わったのであれば伝わった
ただそれだけです。
たとえば、「子どもにテスト勉強をしてほしいとき」。
「テスト勉強すること」を伝えた
→子どもがテスト勉強をした
→伝わった
「テスト勉強すること」を伝えた
→子どもがテスト勉強をしなかった
→伝わらなかった
ということです。
確認方法はいつだって
「行動が変わったかどうか」を確認するだけ。
伝えたことで子どもの行動が変わったか?
確認してみてください。
以上をまとめると
正しい伝達プロセスは次のようになります。
伝える → 伝わる → 行動が変わる
最後の「行動が変わる」までよく見てください。
子どもは口では「はいはい、わかった」と言いますが、
本当にわかったかどうかは、行動を見ないとわかりません。
でも多くの場合「伝達トラブル」が発生する場合は、
・「伝えた、はい終わり」という「親」。
・「伝えられた、はい終わり」という「子ども」
という状況になっています。
送信者、受信者が「伝えた」「伝えられた」ことだけに満足し、
最後の「行動が変わる」まで確認していないから
こういう伝達トラブルが起こります。
親子関係、コミュニケーションは
伝えて終わりではありません。
伝わって、行動が変わって初めて
親子関係もコミュニケーションも成立します。
もちろん「ただの雑談」や
「息抜き程度のコミュニケーション」であれば話は別ですが、
今はそういう話ではありません。
「きちんと伝わって子供の行動が変わってほしい」
こうお考えなはずです。
であれば伝え方、伝達方法を見直しましょう。
ここからは
「子どもの行動が変わる伝え方」について1つだけお話しします。
・伝え方を変えて、子どもに行動してほしい
・自ら主体的に動く子になってほしい
・どんな伝え方をすれば子どもが動くのか知りたい
という親御様は続きをご覧ください。
ではいきます。
◆子どもの行動が変わる伝え方
子どもの行動が変わる伝え方は、次の1つです。
===
言語化できる伝え方
===
これから
「言語化できる伝え方」のやり方を説明していきますが、
まずはゴールをお伝えします。
ゴールを知れば、あとはそこから逆算すれば
自ずと「何をすればいいのか」が炙り出されてきますので。
ではいきます。
===
【ゴール】
自分の言葉で「行動内容」が説明できる状態
===
子どもが「自分は何をするのか?」が
自分の言葉で説明できれば、
子どもの行動は劇的に変わります。
なぜなら、
「自分が行動している姿がイメージできるから」
です。
これはものすごく重要です。
人は「自分が実際に行動している姿」が
具体的にイメージできないと行動することができません。
たとえば、「サーフィン」。
僕はサーフィンをやったことがないので
「自分がサーフィンをしている姿」が具体的にイメージできません。
「何をして、何をして、何をしたらいいの?」
という感じで頭が「?」だらけになります。
つまり
自分の言葉で「行動内容」が説明できない状態
です。
なので行動できません。
でも「授業」であれば、
自分の言葉で「行動内容」が説明できる状態
なので行動できます。
子どもの行動が変わらないのは、子どもが頭の中で
「自分は何をすればいいんだ?」と具体的になっていないからです。
あるいは、やることが多すぎて、整理できておらず、
「具体的に何からすればいいの?」
という状態になってしまっています。
なので実は「子どもが悪くない場合」も考えられます。
ではどうすればいいのか?
子どもが自分で
「行動内容」を説明できるように
伝えてあげてください。
・子どもが自分で説明できるか?
・どうしたら子どもの行動が変わるか?
・どう伝えたら子どもが言語化できるか?
この考え方で子どもに伝えてあげてください。
この考え方を常に持っていれば
子どもに具体的にわかりやすく伝えることができ、
子どもが行動しやすくなります。
そして、驚くべきことに
子どもは自分が具体的にどう行動すればいいのかが分かれば
自ら行動するようになります。
僕は現在オンラインで100人を超える生徒に対して、
授業や講義をしていますが、このときものすごく意識しているのは
「具体的なやり方や手順」です。
100人以上に動いてもらわないといけないので
雑な伝え方や抽象的な伝え方では生徒は行動できません。
「生徒の行動を変える」のが僕の仕事なので
伝え方はめちゃくちゃ意識しています。
もちろん僕が伝えた後に
・「宿題」という形で自分で説明してもらう
・実際に手を動かして解いてもらう
・伝えたことを書いて、見せてもらう
・Zoom内で実際に質問して聞く
という感じで
自分の言葉で「行動内容」が説明できる状態
になっているかどうかを確認しています。
自分の言葉で行動内容が説明できれば
具体的な行動内容が決定するので
行動しやすくなるということです。
以上をまとめたポイントは
(1)子どもに説明してもらう
(2)「じゃあ、これからどうする?」を聞く
です。
みなさんが何かを伝えたあとは
これら2つのどちらか、あるいは両方してください。
子どもに伝えた
→「ここまでの内容を話してみて」と説明してもらう
子どもに伝えた
→「じゃあ、これからどうする?」と聞く
自分の言葉で説明できれば、行動確率が上がるので
あとは本当に行動したかどうかを確認するだけ。
自分の言葉で説明できなければ
・もう一度説明する
・聞く姿勢を取らせる
・まず1つだけ伝える
・もっと具体的にわかりやすく伝える
などの対応をします。
繰り返しますが、
伝える → 伝わる → 行動が変わる
でした。
ゴールは
自分の言葉で「行動内容」が説明できる状態。
このゴールがクリアできて初めて、
「伝える」の第1段階はクリアです。
第2段階は「行動が変わる」なので
最後に行動を確認する。
行動すればOK。
行動しなければ再度「伝える」に戻って
行動しなかった原因を特定する
→子どもに説明してもらう
→行動を見る
というこれまでと同じステップを回せばOKです。
もし原因を特定する中で
子どもが本心で話していなかったり、
原因がぼんやりしていたら「具体的に」する必要があります。
たとえば、
「なんかやりたくない」
「まあこれくらいでいいか」
「また今度する」
のような場合です。
「なんかやりたくない」
→なぜやりたくないのか?どんな感情があるのか?
どうすればできるようになるか?
「まあこれくらいでいいか」
→「これくらい」とはどれくらい?具体的な数字は?
「また今度する」
→今度とはいつ?そのためには今日どれくらいする?
行動できない場合は
具体的になっていないことがほとんどです。
明確な「期限」や「数字」、
奥底に眠る「感情」を特定させることです。
期限や数字、感情を特定させ、
子どもが具体的に自分の行動が説明できるようになると
「伝達トラブル」は格段に減ります。
伝達トラブルが減れば
伝える → 伝わる → 行動が変わる
のサイクルが回りだし、冒頭の
「子どもが言ったことを聞かない」
「何回言ってもできるようにならない」
「そもそも話をあまり聞いていない」
という現状を変えることができます。
あと最後に+αのお話をすると、ぜひ
子どもの行動確率を
少しでも上げるためには「何」ができる?
の「何」を徹底的に思考して考えてみてください。
この「何」はたとえば、
・もっと穏やかな話し方をしよう
・まずは聞くことに努めよう
・達成すればご褒美をあげよう
・すべて子どもに決めさせよう
などです。
ここで「何」に当たる具体的施策が
A、B、Cの3つ上がったとします。
結果
A → 行動確率40%(10のうち4できた)
B → 行動確率90%(10のうち9できた)
C → 行動確率70%(10のうち7できた)
となれば、「B」が圧倒的に行動確率が高いので
「B」を採用し、それを続けていく方針になります。
こうやって
「子どもにとってのベストは何か」を考え、
トライ&エラーを繰り返しながら
「子どもの最適解」を探っていくことです。
ぜひしてみてください。
今回の投稿で少しでも
「伝達トラブル」が減るきっかけになれば幸いです。
伝達トラブルは、どの家庭でも起こり得る
日常にありふれたトラブルです。
でも意識的に原因を特定し、
少しずつ伝え方を変えていけば、
伝達トラブルは必ず解決できます。
ぜひお子様の行動変革に向けて、
まずはできることをできる範囲内でしてみてください。
お子様の未来を変える大きなきっかけになるのは
他でもないお父様、お母様です。
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