いきなりですが、みなさんに質問です。
1日のうちで最も勉強しているのは
「いつ」だと思いますか?
次の3つからお答えください。
(1)朝の時間
(2)昼の時間
(3)夜の時間
ちなみに自分が勉強している「自習」の時間です。
授業時間は含みません。
では計算してみましょう。
今からする計算は
めいいっぱいできる最大の勉強時間です。
平日は学校に行っているので
(1)朝→学校に行く前の「1時間」
(2)昼→学校から帰ってきた夕方「2時間」
(3)夜→18時以降の夜「5時間」
↓
(合計5日)
(1)朝→「5時間」
(2)昼→「10時間」
(3)夜→「25時間」
休日は学校に行っていないので
(1)朝→「4時間」
(2)昼→「4時間」
(3)夜→「4時間」
↓
(合計2日)
(1)朝→「8時間」
(2)昼→「8時間」
(3)夜→「8時間」
以上から、1週間合計勉強時間は
(1)朝→「13時間」
(2)昼→「18時間」
(3)夜→「33時間」
です。
このことから言えることは
夜が最も勉強時間が
確保できるということ
です。
1週間合計すると
夜の勉強時間は、朝と昼の3倍です。
もちろん部活や習い事がある人もいますので
単純計算でこうなっていますが、
「朝、昼よりも夜の方が勉強しやすい」
は、はっきり言い切ることができると思います。
以上からお伝えしたいことはただ1つ。
夜を制しましょう。
今回のテーマは「夜の勉強法」です。
それもたった1つ。
今回ご紹介する「たった1つの勉強法」を
夜の勉強時間のどこかに差し込んでください。
この勉強法をするだけで
・実はわかっていなかった問題がすべて浮き彫りになる
・定着度が爆上がりし、少ない回数でやった問題が極まる
・できなかった問題ができるようになる本質的な勉強ができる
がすべて手に入ります。
ちなみにこの勉強法は、僕の生徒で
「学年1位を取った子がしていた勉強法」
でもあります。
なので、みなさんに
強くオススメできる最強の勉強法です。
他言することなく
みなさんだけこっそり実践してください。
ではいきましょう。
【これだけ】夜に爆伸びするたった1つの勉強法
中身に入ります。
目次
◆【これだけ】夜に爆伸びするたった1つの勉強法
結論からいきます。
今回の結論
【これだけ】夜に爆伸びするたった1つの勉強法
とは何か?
それは・・・
ホワイトテスト
です。
僕が勝手に作った言葉なので、聞いたことがないと思いますが、
「ホワイトテスト」は非常にシンプルな勉強法です。
どんな勉強法かというと次の通りです。
===
ホワイトテスト...やった勉強を白紙に再現する勉強法
===
やるのはこれだけです。
順を追って解説していきますが、まず
・なぜこの勉強法が効果的なのか?
・なぜ「夜」にする必要があるのか?
を解説します。
では
・なぜこの勉強法が効果的なのか?
について。
ホワイトテストが効果的な理由は
「最高のアウトプット」になるからです。
よく考えてみてください。
・問題の解き方を再現する
・白紙に解き方を再現する
どちらの方が難易度が高いでしょうか?
当然「後者」です。
なぜなら
「問題の解き方を再説を再現する」は
「問題」という1から再現するのに対し、
「白紙に解き方を再現する」は
「白紙」という0から再現する
からです。
・1から再現するか?
・0から再現するか?
難易度がまるで違います。
だからこそ力が尽きますし、「0から再現する」以上に
難易度が高いアウトプットはないので
ホワイトテストが「最高のアウトプット」になるんです。
ちなみに「アウトプット」は
成績、偏差値を伸ばす上で最も力をつける練習です。
なぜなら、テストはすべてアウトプットだからです。
テスト最中に覚えたり、練習するような
「インプット」をしている人は誰もいません。
みんな問題を解いています。
テストは「アウトプット」なので
その練習をするホワイトテストは
テストに向けた最高のアウトプットになり得ます。
意図して練習しまくれば、ホワイトテストを
成績、偏差値を上げるきっかけづくりにすることができます。
次に
・なぜ「夜」にする必要があるのか?
について。
この理由は2つです。
===
理由①:夜は頭に入りやすい時間帯だから
理由②:夜はやった勉強のテストがしやすいから
===
夜勉強した内容を記憶整理するのが「睡眠」です。
睡眠の前段階で脳内に勉強内容をインプットしておけば、
睡眠最中に記憶整理してくれるのでやった内容が頭には入りやすいです。
夜に行う暗記や勉強が有効であるという研究も存在します。
具体的には、夜勉強後に睡眠を取ることで、短期記憶が整理され、
長期記憶として脳に保存されやすくなることが示されています。
これは「睡眠後の記憶定着」と呼ばれ、
勉強後に適切な睡眠を取ることが、
情報の定着に重要であることを示す研究です。
また夜は「1日やった勉強」の復習がしやすい時間帯でもあります。
朝と昼にした勉強、学校や塾で受けた授業など
学習内容がたくさんあるので
その復習としてホワイトテストは夜にしやすいです。
夜だからこそ、ホワイトテストは意味があるんです。
夜は「1日のまとめ」ができますので。
以上が
・なぜこの勉強法が効果的なのか?
・なぜ「夜」にする必要があるのか?
の「理由」についてでした。
ここまでお話ししてきて、当然
「ホワイトテストってどうやってやるの?」
という疑問が出るはずなので、ここからは
「ホワイトテストのやり方」をお伝えしていきます。
◆ホワイトテストのやり方
やり方は次の4ステップです。
===
(1)白紙を出す
(2)キーワードを見る
(3)再現する
(4)確認する
===
順番にいきます。
(1)白紙を出す
まずは「白紙」を準備してください。
白紙は
・コピー用紙
・ルーズリーフ
・ノート
・自由帳
など「真っ白な紙」であればなんでもOKです。
線が入っているかどうかですが、どちらでもOKです。
「ただ白い紙にやった勉強を再現していく」だけなので
「線があるかないか」はそこまで重要ではないからです。
白紙が用意できれば次です。
(2)キーワードを見る
ここからいよいよ「ホワイトテスト開始」です。
ここでの「キーワード」とは
「再現するためのテーマ」だと思ってください。
たとえば、社会の勉強内容を白紙に再現する場合に
何もテーマが与えられておらず、
「ただ再現してください」とだけ言われても
何を再現したらいいかわかりませんよね。
でも
「今日授業で学習した江戸時代の語句を思い出して再現してください」
と言われればどうですか?
まだ再現しやすいですよね。
このように学習内容のテーマを見るのが
ここでの「キーワードを見る」です。
言い換えると
「具体的なテーマ設定をする」ということです。
たとえば、
・「数学」ならやった問題の公式
・「国語」ならやった文章のポイント
・「英語」ならやった文法の説明や暗記事項
・「理科」ならやった計算の解き方
・「社会」ならやった内容の用語の説明
といった感じです。
各教科ごとに具体的なテーマ設定をして、
「キーワード」をチラッと見てください。
白紙の一番上に
キーワードのみを書いておいてもいいです。
できれば次です。
(3)再現する
キーワードを見たり、白紙の一番上に書き出せば
ここから再現していきます。
この「再現」はいろいろな方法がありますが、
今回は「2つの再現方法」をお伝えします、。
どんな勉強でも大体この2つに当てはまります。
次の2つです。
===
再現方法1:拡大再現
再現方法2:方法再現
===
まずは「再現方法1:拡大再現」です。
これは「キーワード」に対して、
拡大するように派生させていく方法です。
たとえば、授業で「一般動詞」について学んだのであれば
「一般動詞について学んだこと」を拡大再現していきます。
次のような感じです。
一般動詞
・be動詞以外の動詞が一般動詞
・主語が3人称単数かどうかで一般動詞にsがつくかが決まる
・否定文、疑問文の場合はdoかdoesを使う
・一般動詞には自動詞、他動詞がある
・過去形には規則変化と不規則変化がある
こんな感じで
1つのキーワードから連想されるワードを拡大させ、
白紙に書き殴っていきます。
拡大させれば、さらにそこから
1つを取り出して拡大させることもできます。
たとえば、
「一般動詞には自動詞、他動詞がある」の1つを取り出すと
一般動詞には自動詞、他動詞がある
・自動詞は、直後に名詞(目的語)が来ない動詞
・他動詞は、直後に名詞(目的語)が来る動詞
という感じです。
やった勉強に対して、
キーワードを設定し、やった内容を思い出しながら
関連事項や派生事項を書き殴っていきましょう。
そこで先生が話していたポイントや他の暗記事項まで書くと
さらにやった内容が再現されてとてもいいですね。
とにかく「やった内容を再現する」が「ホワイトテスト」なので
この考え方で書き出していってください。
ちなみに「英単語」「古文単語」「漢字」のような
暗記系も同様にキーワードを見て、白紙に書けば
それがそのままホワイトテストになります。
たとえば、「英単語」でホワイトテストをする場合は
(キーワード)日本語を見る
(ホワイトテスト)英語のスペルを書く
という感じです。
次に「再現方法2:方法再現」です。
これは問題の解き方を再現していく方法です。
特に、「解答の手順」が必要な
数学や理科、文章読解に使えます。
イメージは「矢印」です。
キーワード→A→B→C→D→答え
こんな感じで
具体的な手順や方法を再現していくのが「方法再現」です。
もちろん
・ステップ1
・ステップ2
・ステップ3
・ステップ4
のようにして、手順や方法を再現するのもありです。
国語の授業ノートからキーワードを取り出して再現する場合は
どんな解き方で答えに至ったのかを矢印で書いて再現する。
数学の問題集でやった解法を書き殴って再現する場合は
問題だけを見て、その解き方の手順を矢印で書いて再現する。
理科の公式を使った問題を再現する場合は
公式の意味や導入を再現してから、やった問題の解き方を書いて再現する。
こんな感じで
その解き方や手順、解法を白紙に再現していきます。
キーワードは情報が少ければ少ないほど
頭を使って思い出すことができるので必要最小限でいきましょう。
ただどうしても「問題の再現」になると
問題をそのまま見て、再現する形になります。
これはふつうに問題を解いただけなので
ホワイトテストにはなりにくいですが、
これもこれで一種のホワイトテストにはなっています。
今話しているのは「方法再現」ではありますが、
方法再現をする中で「拡大再現」を使うこともできます。
図式化すると
(方法再現)
A
↓ ←拡大再現
B
↓ ←拡大再現
C
↓ ←拡大再現
D
という感じです。
それぞれの過程で
・それはなぜそうするのか?
・この過程でのポイントは?
・他にも使える知識や関連事項、派生事項はあるか?
を質問として、言語化して書くと「拡大再現」になります。
このように
「方法再現+拡大再現」として組み合わせることもできます。
ぜひ効果的に使ってみてください。
(4)確認する
最後に確認をして終わりです。
プリントやノート、教科書、解答解説などを見て、
「どこが合っていたのか?」「どこが間違っていたのか?」
を確認していきます。
間違えていた箇所や不足のあった箇所は
「赤ペン」で修正しておくといいです。
これにより、
できていなかったところや
理解不足、暗記不足の箇所が炙り出されるので
あとはそこを集中に覚えたり、暗記していけばOKです。
ホワイトテストをすることで「不足」が明確になるので
「次何をしたらいいのか?」が一瞬でわかります。
ぜひ最後4ステップ目で「確認する」をして、
「不足の炙り出し→集中的に勉強→完璧!」
の流れに乗って勉強してみてください。
ここまで到達すれば、伸びる勉強が実現できます。
ぜひ夜のどこかのタイミングで「ホワイトテスト」を行い、
「真に伸びる勉強」をし続け、
成績、偏差値を上げるきっかけにしてください。
ホワイトテストは
「白紙1枚」と「ペン」さえあれば今すぐできます。
ぜひとも今日から始めていただきたいです。
「夜どう勉強するか?」
夜の勉強次第で、間違いなく
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