「1日何時間勉強したらいいですか?」。
トップクラスに多い質問です。
人は「目安」を知りたい生き物です。
「これくらい」という目安があるかないかで
安心感が全く違ってきますからね。
目安も安心感もとても大切です。
でも、もっと大事なのは「本質をつくこと」。
いきなりこんなこと言うもんじゃないですが、
僕は「1日何時間勉強したらいいですか」という質問が
あまり好きではありません。
「その勉強時間を確保すればもう勉強しなくても良い」
という考え方になりやすいからです。
仮に僕が「1日10時間勉強してください」と言って、
「1日10時間すればいい」という考え方になったとします。
10時間勉強をこなせばいいので
とりあえず何でもいいから10時間勉強することに耐えればいいです。
でもこれって意味ありますか?
10時間勉強しても何も身についていなければ
「勉強時間は0分」と同じです。
勉強時間はあくまで「手段」に過ぎず、
「目的」ではありません。
目的は勉強して伸びることですからね。
勉強したら勉強した分だけ
伸びないといけません。
10時間勉強したら
10時間分伸びないといけません。
そのために必要なのは、「勉強内容」です。
どんな勉強をして、どこまで身につけたのか?
これが「勉強内容」です。
本当に意味のある勉強は
「勉強時間と勉強内容が伴った勉強」です。
「どちらか」ではなく、「どちらも」必要です。
このことを踏まえた上で今回のお話をしていきます。
今回はズバッと
「◯時間勉強してください」と言い切ります。
この時間は僕が指導し、合格した受験生が
している平均的な勉強時間です。
合格を掴み取りたいなら
「これくらいは勉強してほしい」という数字です。
ただ、繰り返しにはなりますが、
この勉強時間はあくまで目安です。
人によって、偏差値によって、
目指すところによって、状況によって、当然変わります。
勉強時間についてお話しすると
「大事なのは勉強時間じゃない!」や
「そんな勉強時間確保しなくてもいい!」みたいな
コメントが必ず来ますが、勉強時間が大事なのも
人によって勉強時間が変わることも十分理解した上で話しています。
===
目安となる勉強時間を知り、
その勉強時間が達成できるように
身になる勉強内容で勉強する。
===
これをゴールに目指していきましょう。
ではいきます。
目次
◆【受験生】合格したいなら◯時間勉強してください。
結論から行きます。
今回お伝えする受験生の勉強時間はどれくらいか?
それは・・・
1週間40時間
です。
こういうと、人によって
「多い」「いや、無理」と思われるかもしれません。
当然部活や習い事、塾があることを考えると
この時間は不可能かもしれません。
その場合は、
自分にできる勉強時間で可能な限り
週40時間に近づけてください。
最低でも受験生であれば「週30時間」はしたいです。
多くの受験生を毎年見ていて、
週30時間に達していない生徒は
やはりそもそもの量が足りないので伸ばすのが難しいです。
かなり要領がよく、
効率的に勉強している受験生であれば「量」は足りますが、
それでも少し短いです。
「週30時間」がギリボーダー、「週40時間」はいってほしい。
これが受験生に求めることです。
もちろん可能なら
週50時間でも60時間でも勉強して下さい。
・週40時間は、Aランク
・週50時間は、Sランク
・週60時間は、SSランク
のイメージです。
ただ平日学校がある状況で
週50〜60時間は現実的に考えてかなり難しいとは思います。
この時間を実現させられる人は
・部活がほとんどない人
・そもそも部活に入っていない人
・塾や習い事に通っていない人
という条件がつく人だからです。
こういった人でないと
そもそもスタートの時点で
週50〜60時間の達成はありません。
この時間は「夏休み」などの休暇期間であれば
十分可能ラインですが、学校がある場合は厳しいです。
ということも全て考慮した上での
受験に求める平均的な勉強時間が「週40時間」です。
ちなみにこの時間は
「自分で勉強した時間」です。
塾や予備校の時間ではありません。
シンプルに
「自分一人でどれだけの時間勉強したのか?」
という時間だと思って下さい。
◆週40時間勉強スケジュール
ではここから
「どうやって週40時間勉強を達成すればいいのか?」
を具体的にお話ししていきます。
重要なものはたった一つ。
「スケジュール」。
どこまでスケジュールをガチガチにし、実践できるか。
これが全てです。
「週40時間」という目的地に到達しようと思えば、
どうしても「地図」が必要です。
つまり、「どうやって行くか」です。
地図がない行き方がわからない状態で
目的地には辿り着けませんからね。
地図=スケジュールです。
今から地図を作成していきましょう。
もちろん人によって状況の違いはあると思いますので
この地図となるスケジュールは人によって多少の違いは出てきます。
みなさん自身の状況と照らし合わせながら
この地図を自分なりにアレンジしていって下さい。
===
自分だけの地図を完成させ、目標勉強時間を達成する。
===
これが最も重要ですので。
では
「週40時間勉強を可能にするスケジュール」を
ズバッとお伝えします。
月〜金...4時間×5=20時間
土日...10時間×2=20時間
こちらになります。
平日は毎日4時間勉強して、土日は10時間ずつ勉強して
合計週40時間勉強達成です。
もちろん
平日の部活あるなしによって4時間が3時間になったり、
部活がない時に5時間しないといけない
みたいなことも出てくると思います。
そういう場合は調整をかけて下さい。
あるいは、平日の時間がどうしても足りない場合は
「土日12時間勉強する」みたいにしてもらってもOKです。
「平日4時間、土日10時間」といいベースから
自分なりにカスタマイズして行くイメージです。
あまりにもパターンがありすぎるので
今回は「平日4時間、土日10時間」でお話ししていきます。
まずは「平日から」。
平日は4時間勉強して下さい。
4時間勉強を実現させるためには
「朝、夕方、夜」の3ブロックに分けることが重要です。
オススメは
・朝...1時間勉強
・夕方...1時間勉強
・夜...2時間勉強
です。
平日で最も勉強時間が確保しやすいのは「夜」です。
朝は起きてから学校に行くまでの時間が短いです。
もちろん朝めちゃくちゃ早く起きて
「朝勉強2時間できますよ」と言う人は素晴らしいですが、
学校がある平日に「朝勉強2時間」はあまり現実的ではありません。
なので「朝勉強1時間」にしています。
夕方はここでは「18時まで」とします。
15〜16時に学校から帰ってくるとすると
18時まで「約2〜3時間」しかありません。
学校から帰ってきて、疲れている状態で
この2〜3時間をめいいっぱい使って、
2〜3時間勉強できるかと言われればこれも現実的ではありません。
「部活があって、帰ってくるのが18時」という人であれば
もう夕方勉強はできませんね。
なので夕方勉強は「1時間」に設定しています。
一方、夜は18時〜24時までなので6時間あります。
このうち3分の1勉強してもらい、
「夜2時間勉強を達成してもらう」というのが
僕がオススメするスケジュールです。
「よく学校や部活から帰ってきて2時間勉強するのは難しい」
と受験生がいます。
厳しいことを言ってしまい申し訳ないですが、
これはただの甘えです。
受験生が「夜6時間のうち2時間勉強できない」
のははっきり言ってかなり致命的です。
これができずして
どこでどうやって時間を捻出して勉強するん?
って思ってしまうからです。
6時間のうちの2時間です。
6時間のうちの3時間ではありません。
2時間です。
半分いってないです。
これを「時間取れません」と言われれば
正直、その受験生は受験生ではありません。
「帰ってきてから3時間も4時間も勉強して下さい」
なんて言っていません。
「帰ってきてから2時間勉強して下さい」と言っているんです。
本当に受験生であることを自覚しているなら
できないわけないです。
夜2時間勉強して下さい。
夜よほどの理由がない限り
できないなんてことはないはずです。
言い訳するのではなく、
自分と向き合って下さい。
詰まるところ「勉強時間」なんて
覚悟決めてるかどうかです。
「もう勉強しかしない」。
この覚悟です。
「もう勉強しかしない」という考え方に
本気でなっていれば
勉強時間なんていくらでも増やせます。
なぜなら、勉強以外の時間を全カットし、
勉強のみに一点集中できるからです。
これが「本物の受験生」です。
みなさんは本物の受験生ですか?
本物の受験生であることを確認するのは簡単です。
週40時間勉強しているか?
この数値を確認するだけだからです。
本物の受験生になって下さい。
平日のベースは
・朝1時間勉強
・夕方1時間勉強
・夜2時間勉強
です。
朝勉強がどうしても無理な場合は
・夕方2時間勉強
・夜2時間勉強
にしてもらうでも
・夕方1時間勉強
・夜3時間勉強
にしてもらうでもいいです。
みなさんには「朝、夕方、夜」の3回チャンスがあるので
それぞれのチャンスを活かし、合計4時間勉強して下さい。
次に「土日」です。
それぞれ10時間ずつ勉強して下さい。
休日を活用できない受験生は受験生ではありません。
なぜなら、
1週間で最も勉強できるのが「土日」であるにも関わらず
この大チャンスを逃したからです。
大チャンスを生かすためには、やはりスケジュール命になります。
ここでは
「部活、習い事のあるなし」でスケジュールを確定していきます。
この2パターンを攻略して、
土日10時間勉強を達成しましょう。
ではいきます。
まずは「部活、習い事がある」パターンから。
多くの土日に部活や習い事がある生徒を見ていると
大体「午前中」とか、「午後4時間」とかの生徒が多いです。
もちろん大会や試合で1日使うと言う場合はもありますが、
そこまで多くはないと思いますのでこれはここでは除外します。
仮に「午前中、部活でした」であれば
午後12時〜24時までは勉強できることになります。
12時間のうちの10時間使う計算になります。
まあ、これはまず不可能なので
やり方を工夫しないといけません。
たった一つです。
朝の活用。
はい、部活行くまでにいかに朝勉強できるかが鍵です。
部活が午前9時〜12時までだった場合は
朝起きてから2時間朝勉強したとします。
これであと8時間勉強すればいいです。
12時に終了し、13時に帰ってくるとすれば
13時〜24時までの11時間の中で8時間勉強すればいいです。
これならまだできそうですよね。
こんな感じで、
土日に部活や習い事がある状態で10時間勉強しようと思えば、
朝活用できるかどうかがめちゃくちゃ重要になります。
もし土曜日10時間無理ということであれば
日曜日で補うでもいいです。
多くの場合、
日曜日は1日オフであることが多いからです。
「土曜日は部活だけど日曜日はオフ」。
このパターンは多いはずですので。
土日で合計20時間勉強すればいいので
土曜日8時間勉強になったなら
日曜日に12時間勉強して取り返せば解決です。
できないなら取り返してやる。
この考え方です。
次に「部活、習い事がない」パターン。
これはかなりやりやすいです。
朝7時に起きて、寝るのが23時だとすれば
16時間」あります。
「16時間のうち10時間勉強すればいい」です。
6時間も休憩できます。
正直、この場合、
受験生であれば12時間は勉強してほしいですが
合計20時間なのでバランスよく、10時間ずつにしています。
みなさんが起きてから寝るまでの時間は
おそらく15〜16時間あると思います。
このうち10時間勉強するんです。
具体的なスケジュールは次の4パターンです。
①朝4時間、昼3.5時間、夜2.5時間
▶︎徐々に勉強時間を落としていくパターン。
②朝3時間、昼4時間、夜5時間
▶︎徐々に勉強時間を増やしていくパターン。
③朝3時間20分、昼3時間20分、夜3時間20分
▶︎勉強時間が全て同じパターン。
④起きてから寝るまで10時間
▶︎ぶっ続けで10時間勉強パターン。
自分がどのパターンかを考慮して、
10時間勉強を達成して下さい。
◆伸びる勉強にする本質
では最後に、勉強時間と同じくらい重要な
「勉強内容」をお話しして終わります。
ここまでご覧いただき、
こう思った人はいるかもしれません。
「いや、自分どうやっても週40時間勉強無理です」。
全然おられると思います。
やはり、部活や習い事、学校での生徒会などの仕事などがある
お忙しい方達は居られますからね。
現実的に不可能な場合はどうすればいいのか?
簡単です。
勉強内容を濃くして下さい。
これしかありません。
「自分がやった勉強はどれだけ身についたのか?」
ただただ常にこれを意識して下さい。
量や時間が足りないなら
「質」で勝負して下さい。
できうる勉強時間で
最高レベルの質を実現しさえすれば十分伸びます。
そのためにすることはたった一つ。
振り返り。
やった勉強を振り返る時間をとって下さい。
一つの勉強が終わった後に
「今、何学んだ?」といちいち振り返るんです。
言い換えると「思い出し」です。
学んだことを身につけるための勉強法です。
===
勉強する
▶︎勉強終わる
▶︎何学んだ?
===
この3ステップを踏むことで
自分の勉強の質を振り返れます。
もし、学んだことが思い出せなければ
それは質の低い勉強になっているので
勉強のやり方を改善する必要があります。
こうやって、
いちいち振り返ることで質の確認ができ、
「ではどうする?」と質を高めていくための勉強を
考えることができます。
振り返りが質を高めます。
忘れないでください。
やった勉強を確実に身につけ、
質を高めていく勉強をしていくんです。
量と質を同時に上げていくのが本当の勉強です。
今回は勉強時間についてのお話ですが、
それが全てではありません。
身につく中身の伴った勉強内容で
勉強時間を最大限確保するから伸びていきます。
週40時間はあくまでベース。
重要なのは
自分なりにカスタマイズすること。
自分の脳みそで考え、作成し、
行動した勉強スケジュールが
みなさんに一番必要な価値ある勉強時間です。
ぜひ今回の勉強時間をベースに
これから動いていって下さい。
すべては合格するためです。
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